浄土真宗本願寺派 教念寺
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作法編
 Lesson3 年忌法要のおわり
 「法事は何回忌までつとめるものですか」という質問をいただくことがあります。たしかに「いつまで」という規定は見たことがありません。が、なぜか50回忌をひとつの区切りとして「年回法要は50回忌までで終わり」と考えている人も多いようです。

  実は「50回忌で終わり」という考えは仏教古来の考え方ではなく、多分に民族宗教の影響を受けたものです。民族宗教では亡くなると年忌ごとに追善供養し、死者の霊をしずめ、浄めます。これを怠ると霊が迷ったり、時にはタタリとして我々に災いをもたらすと考えられています。50回忌までつとめると、死者の霊は完全に浄化され、神になります。そうなればもうたたることもなくなるため、追善供養の必要もなくなる・・・と、こういうわけです。

  さて、考えてみてください、法事はタタリを予防するためにすることなのでしょうか。亡くなった人への追善供養としてすることなのでしょうか。

  仏教ではこのような考え方はしません。法事は亡くなった人のためでなく、「私自身のため(法事を行う人のため)」にすることです。今こうして生かされている私のいのちの尊さを、そして私に仏法の光が届いたことを、故人や遠い先祖を偲びつつ喜ぶのです。

  ですから「法事は50回忌で終わり」ではありません。私の命がある限り、努めて法事のご縁を持ってください。なお、50回忌以降は通常50年ごとにつとめます。

<今月のポイント>
・法事は50回忌で終わりではない。命ある限り努めてご縁を持つ
・法事はタタリ予防や追善供養ではない
・ 法事は自分自身のために行うもの