浄土真宗本願寺派 教念寺
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仏教コラム
 第132話 火屋(ほや)の掃除
 大企業の不祥事が頻発しています。特に過去にあった問題を隠蔽していた、という類いの不祥事は信用失墜に拍車をかけることになっています。過ちを犯してしまったら速やかに「ごめんなさい」ということは小さな子供でも知っているのになぜ出来ないのでしょう。大人の世界では「正義」や「信条」が時として後回しにされ、通さなければならないことが通らなくなってしまうことが多々あるのです。
 以前「教団火屋論」という話しを聞いたことがありました。「火屋(ホヤ)」とは透明なガラスでできたランプの筒型の風防のことです。この火屋のお陰でランプの灯は消えることなく灯りをともすことが出来ます。しかし、長い間にこの火屋の内側にすすがついて曇ってきます。やがて黒くなってしまうと光を遮ってしまいます。いくら風を防いでも光を遮ってしまってはランプ本来の意味が無くなってしまいます。我が教団もこれと同じことになってはならない、という話しでした。
 教団とはたくさんの僧侶や門信徒を護る火屋です。念仏の灯が消えないようにするのが役目です。しかし、権力や財力の争いが起こってしまっては念仏の灯は霞んでしまい、もはや火屋の役目は果たせなくなってしまいます。
 すなわち、「貪欲・瞋恚・愚痴」という煩悩の三毒が満ち満ちている娑婆世界にある我らであることへの警告です。さらには私自身にも呼びかけられていることです。
 どうすれば良いか。それは火屋の掃除です。我が心に相対して見なければなりません。仏さまに相対するように我が心に問いかけなければならないのです。
 念仏申させていただくことをよろこぶ身とさせていただきながら、火屋の点検と掃除をさせていただきましょう。