浄土真宗本願寺派 教念寺
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 第8話 まっかな秋
 まっかだな まっかだな
  ツタの葉っぱが 
   まっかだな
  モミジの葉っぱも
   まっかだな
  しずむ夕陽に
   照らされて
  まっかなほっぺたの
   きみとぼく
  まっかな秋に
   かこまれている

 三歳の末っ子が、昨年の今頃この歌に出逢い、大好きになりました。
そのころは「まっかだなー」と歌えずに「まんまんまー、まんまんまー、まんまんあっぱが、まんまんまー」といった具合で、「にー」や「いるーっ」だけ上手に歌えていました。

  木枯らしの冬になっても、桜の咲く頃になっても、そしてひまわりがサンサン咲き出しても、我家はずっと「まっかな秋」。歌って歌ってとせがむので、また私自身も好きな歌だけに、一番から三番まで覚えてしまいました。

  子供の方も「まんまんまー」から「まっかがなー」となり「まっかだなー」と一年かけてやっと歌えるようになりました。

  歌の中のきみとぼくは、まっかな秋にかこまれて、秋に呼びかけて、秋をたずねてまわります。カラスウリ・トンボの背中・夕焼け雲・彼岸花・たき火・お宮の鳥居。まっかな秋の中で、思わず手を合わせなければいられない風景に出遭ったのではないでしょうか。

  夕陽に照らされてほっぺも手も足も息までも、まっかになるように、私も仏さまのみ光に照らされているのでしょうね。

  たずねてまわらなくても、仏さまの方から呼びかけてくださって。

  そうか、一年中「まっかな秋」なんだ。
まっかな秋にかこまれているんだ、ね。
子供と違って一年たっても何の成長もないかもしれません。

  実りの秋に、じっくりと仏さまの呼び声に耳を傾けなさいよと、誰かの声が聞こえてきます。ずっと前に富山のある若坊守さんと「報恩講を(お取り越しで)秋まっさかりにやるけど、あれっていいことだよね。○○の秋ってたくさんあるけれど、私たち寺の者は『おみのりの秋』にしないといけないよね」という話をしたことがありました。彼女に謝らないとなあ。
なかなか『おみのりの秋』になれません。

  誰かの声は彼女かな?