浄土真宗本願寺派 教念寺
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 第9話 一年のしめくくり

 報恩講の前日、突然小四の次男がプンプン怒り始めました。「どうして家はクリスマスをやらないのか」というわけです。
「ツリー飾って、ボクは大きな大きなくつ下をぶら下げるんだ。そしたら朝起きると、その中にプレゼントが入っててさ」

  今使っているグローブが住職のおさがりなので「お父さんがクリスマスプレゼントがわりに新しいの買ってくれるって」と話すと「ちがうの、ちがうの。そういうことじゃないのっ、もういいっ」と、真っ赤なダルマみたいになって怒っていました。

  今の時期、友人間の話題はクリスマスやクリスマスプレゼントのことらしいです。

  幼稚園にあがる前後が一番サンタさんを信じているそうです。信じている子の中には園長先生のニセサンタに出会って夢が砕かれる子も。
(園長先生ゴメンネ)

  わが家ではもっと早く夢を砕きました。(笑)

  「サンタクロースはいません」ただ、友人のほとんどはサンタさんを信じているし、ある日突然、ツリーやリースが家々に飾られるわけですから「日本のサンタは偽物。本物はフィンランドという遠い遠い雪がいっぱいのところにいる」と。だから、子供たちは「日本のニセサンタでいいから来ないかなあ」となるわけです。愛すべきニセサンタが実はいて(住まいは日本ですが一応雪も降る)毎年クリスマスプレゼントが届きます。 長男が小さかった頃「ああ、やっぱり。うちはお寺だからサンタさん来にくいんだよ。宅急便なんか使っちゃって」

  私の生家でもクリスマスはやりませんでしたから、両親はかわりに第九の演奏会へ連れて行ってくれました。

  幼稚園くらいの頃、ツリーが欲しいとねだった時、亡き父がはりきって「よおし、待ってろ」と言い、どこで手に入れたか大きな大きな本物のモミの木を持ち帰ってきました。キラキラした飾りつけのものが欲しかった私は、玄関にドドーンと置かれた大自然を語るモミの木にイメージダウンがひどく、そんな小さな頃からクリスマスなどどうでもよくなってしまいました。

  近くの教会ではどこも素晴らしいイルミネーションがほどこされています。クリスチャンの友人たちはきっと浮つかない厳かなクリスマスを迎えることでしょう。ある友人はクリスマスは一年の締めくくりなのだと言いました。

  真宗門徒は、聖人の遺徳をしのぶ報恩講を一年のしめくくりとしなさい、と教えられました。厳かな報恩講を終えてホッとすると共に、形だけではなく、きちんと一年をしめくくらないと、と省みています。

  山崎先生の法話をいただきながら、行事を終えてからが一年の締めくくりだよ、という気がしました。