浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第60話 外遊び?中遊び?

小学三年の末っ子は「ただ今。行ってきます」です。
『ただ今』と『行ってきます』の間には、ランドセルを部屋へほかす動作が入ります。宿題はないとか学校でやってしまったとか偽り、猛ダッシュで学校へ。友人たちとサッカーをやりに行きます。

 最近は、放課後に校庭を開放している小学校が減ってきているそうです。  子供が、交通事故や怪しい大人から身を守り、安全に遊べる場所は、ほとんどないという事になります。 だから、『ただ今。行ってきます』でもヨシとするかあ、と思う時もあります。

 ただ、最近少し気になる事があります。
 子供たちは母親に、学校で○○ちゃんと遊ぶよ、と言って出かけます。母親たちは『うちの子はちゃぁんとお友達とコミュニケーションとれているわぁ』とか『外遊びなんて健康的だわぁ』と安心しきっていますが…。
 ―そぉっと学校へ行って見てみましょう―

  おそらく、十年前までは見たこともない光景が、そこに広がっているはずです。  数人でかたまって、座りこんで何かしているのです。すごく静かに。  私が子供の頃なら、そういう時は「ずいずいずっころばし」や「おせんべ焼けたかな」ですから、うるさいくらい歌が聞こえるはずです。

 今の子たちは、ポケットゲームかカードゲーム。
  年が上に行くと通信のできるポケットゲームになり、さらに上に行くと子供ケイタイでメールになるんです。  これって外遊びでしょうか?
  それとも、そういう遊びも、一人ではなく何人かで遊んでいるのだから、遊びの一つのツールと考えるべきなのでしょうか。
  新人教育の最初が挨拶の仕方だ、などという話を聞くと、さらに胸が痛みます。  この子供たちが社会人になった時は、どうなるのでしょうか。

 『挨拶』の挨は「押す」の事で、拶は「せまる」の事です。前にあるものを押し退けて進み出る事です。禅宗の修行僧同士や子弟の間での悟りを試すディスカッションの事だそうです。
  元は仏教用語である挨拶。この事を肝に銘じて、きちんと挨拶を教えることが、まず第一かなぁと思います。