浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第79話 心の四季


 なんと今年は猛暑が続いて、「暑さ寒さも彼岸まで」とはなりません。
 それでも移動法話会頃から虫のオーケストラが聴こえるようになり、朝晩やや涼しく感じられる時もあり、少しずつ秋の気配を感じています。

 さて、私が子供の頃は、まだ母たちは買物かごを持って商店街で買い物をしていました。私の少し前の世代からは商店街ではなく、大きなスーパーで買い物をするようになりました。

 魚にはいくらか旬がありますが、野菜に関しては旬を忘れてしまう(あるいは知らないまま)品揃えがあたり前なってしまいました。 冬だってトマトやナスがあり、夏でも春菊があります。
  その中でいくらか季節を思い出させるのは秋の味覚と言われるものがお店に並び始めた時です。それでも、やや先取りの季節の押し売りですが。

  人に接する時は 暖かい春の心
  仕事をする時は 燃える夏の心
  考える時は 澄んだ秋の心
  自分に向かう時は 厳しい冬の心
  心は形を整え 形は心をつくる


  鮫島輝明さんの『心の四季』です。
  私は、自分に対してと仕事が春で、他人には冬だよなぁと思いました。
  思えば、ゆっくり考える事をしていません。それを思うと、愁いを感じます。なるほどなぁ、秋の心であるなぁと思います。
  愁うる事は、何かネガティブな気持ちがしていましたが、『澄んだ秋の心』であるなら、それは『おみのりの秋』につながるのではないかな、と、久しぶりにいろいろな漢字を考えてみました。
  澄んだ秋の心の愁いは、優しさへとつながる気がしています。人へ対する憂いは、優しさとなるようです。
  人に優しくする事や、ゆっくり考える事から遠のいてばかりいる私に、時々吹く秋風が、おみのりの秋にしていくようにと語りかけている気がします。

  もしかしたら、この四つの心をそのまま実行できていた方は、親鸞聖人ではないかなぁと思っています。