浄土真宗本願寺派 教念寺
〒352-0004
埼玉県新座市大和田1−20−6
TEL:048−477−1713
FAX:048−477−0809
メールはこちら:
info@kyonenji.jp

  第88話 たまたまの中で

 「法事って何回忌までやればいいの?」ある時友人からこんな相談を受けました。友人は浄土真宗ではありません。御主人の祖父にあたる人の法事を義父母が悩んでいる、とのことでした。施主は御主人のお父様になります。
「一般的に何回忌までしたらいいのかな。ざっくばらんに教えてよ」そこでざっくばらんに答えました。
「いつまでしたらいいという決まりはないよ。だからずっとだね」
「えーっじゃあ今に私がたちが施主になったとして、私の知らない御先祖の年回法要をずっとずっとやらなくちゃいきないの?」
「うん。私もね今度会った事はないけど、すごく良く語り伝えられている大切な人の七五〇回忌をやるんだよ」
「それはすごいね。50回忌までで打ち止めだと思ってたわ」
「なかなか、50回忌まで、というのも難しいよね。うちではね、年回法要を『供養』としてではなく行うんだよね。だから五十回忌法要は『こんなに長く、この方を御縁として、仏さまのおみのりに育てられてまいりました』という意味合いを込めて、お赤飯を炊いたり、のし袋も祝のしにするんだよ」
 法事に誰を呼ぶか、どこで行うかは、無理のない範囲で決めたらよく、お爺様のいてくださったお蔭で、今の私たちが生かされている事を喜べる御法事になったらいいね、と話しました。

 その後、その友人からメールがありました。
「みっちゃんったらひどいなぁ。750回忌をする人って、親鸞聖人の事じゃないの?この前、テレビでやっていたもの。私はてっきり、みっちゃんの御先祖様かと思っていたのに」
 私は決してウソはついていないのだけれど。

 9月に団体参拝があります。私は、たまたま生まれた家が浄土真宗で、たまたまお寺に来ることになりました。そして、御縁のあった門徒さん方と、たまたま行かれることとなりました。
 でも、その『たまたま』が、言葉で表しきれない、大きな大きな御縁に育まれてきたお蔭さまという気がしてなりません。
 もうすぐ、親鸞聖人の750回目の御命日がやってきます