浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第110話 恩師との再会

 たまたま懐かしのピアノ曲を聴いた事から、子ども時代にお世話になった、ピアノの先生にお電話をしたくなりました。ピアノを辞めてからも、時々コンサートにご一緒したり、先生の舞台に伺ったりしていましたが、結婚式にお招きして以来お会いする事はありませんでした。年賀状だけでしたのに、電話やメールをし合うようになりました。そのうち、先生が遊びに来てくださる事になりました。 母を交えてのガールズトークは楽しい一時でした(先生と母は名前で呼びあっています。母の方が、だいぶお姉さん)。帰りがけに、先生が母に、私はお寺に嫁いでよかった、合っていたね、と仰ったそうで。幼稚園の先生になりたくて、ピアノをずっと続けていましたが、選んだ道は全く違っていました。ですから、就職した時も、更には結婚した時も、先生はきっと、とても心配してくださっていたのだ、と、四半世紀ぶりにお会いして、ゆっくり語らってみて感じました。何しろ、出来の悪い弟子でしたのでね。
 そしてまた、その時再会したもの。それは、亡父が、仏教学院で学んだ時の、仏教讃歌の歌集です。
 結婚する時に、相当数の父の本を無断で拝借してきました。その時、どうしてもその歌集だけが見つからなかったのです。同じ歌集がもう一冊あって、私は渋々それを持ち出しましたが、父が学んだ時の歌集が、どこに行ってしまったのか、ずっと謎でした。父は、綺麗な先生のファンでしたから、宗門校を卒業なさっている先生に、歌集を差し上げたかったのでしょう(完全な押し売りですが)。懐かしの父の字を見て、歌は好きだけれど音楽の授業が難しくてしんどくて、娘が優しく(?)指導したあとがある楽譜が愛しくてなりませんでした。ハニホをドレミに直すとこからのスタートだった思い出。先生は、私に返すつもりで持参してくださったのですが、どうかそれは、ずっと先生が持っていてくださいとお願いしました。
 先生と名のつく人は、学校の先生に限らず、生徒や学生を、ずっとずっと見守ってくださっているもんなのだな、と、改めて感じました。つい、ね、子どもを見守るのが続いている為に、常に『わたしが』見守る側であると、偉そうに錯覚していましたが、大きな大きな間違いでした。
 アブナイアブナイ。先生のお陰で気づきました。
先生にも阿弥陀さんにも見守って頂いているのは
『わたし』の方でした!