浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第122話 「大丈夫ですか」

 あるファミーレストランでの事です。
 ウェイターに「コーヒー、大丈夫ですか?」と言われました。ん?なんや、それ?コーヒー、大丈夫ですか?と、訊くアナタ大丈夫ですか?と言いたいところを年の功でグッと抑え「まだあります」と言いましたら
「あっ、大丈夫ですね、失礼しましたぁ」と、彼。
「バイト語」というやつでしょうか。
 私自身が、正しく綺麗な日本語を使っているわけでもないのに、最近のバイト語と言われる言葉にはなぜかピリッと反応してしまうのです(反応してしまうお年頃?)。
 そういえば、コーヒーが運ばれてきた時のウェイトレスの「ご注文はこちらでよろしかったでしょうか?」に、やっぱりこの言い方の方が正しいんだろうか?と、多数派に負ける正しき少数派の心理に、ややなりかけていた私でした。
 そんな時の『大丈夫ですか?』でありました。
 コーヒーのおかわりがほしい場合は「大丈夫じゃないです」と言えばいいのでしょうか…。
 『大丈夫』は、人に対して使う言葉であったはず。
 見目麗しい華奢なお嬢さんが、フラッとされた時とかに「お加減悪いんですか?大丈夫ですか?」と使いなさいよ、と、吾子らと同年代の彼にイラッとしてしまったのでした。
 そうそう、『大丈夫』は、元々は男子を褒める言葉でしたね。
 丈夫である、しっかりしている、立派である、頼りがいがある!
「もし諸の菩薩この法に安住すれば即ち大丈夫の名号を得ん」(華厳経)
 あぁ、四人の吾子らは大丈夫だろうか?
 しっかり者の、頼れる人になれるのだろうか?
 離れている子は特に、変なバイト語を使ってないだろうか?
 そんなこんなを考え出したら、読んでいた本は頭に入らなくなりました。
 あぁ、そうか。
 本当に間違いがなく、頼れるのなんて、仏さまだけだよな、と、考え直しました。
 偉そうに母親ぶっているけれど、アナタホントニ大丈夫?
 何処かで誰かに言われてる気がしました。