浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第126話 白い象さん

 学生時代の英語の授業中、講師の脱線話(覚えているのはそんなのばかり)に『white elephant』は「やっかいもの」とか「用済みのもの」という意味だ、と教わり、かなりショックを受けたんでした。
 だって、白い象さんは、マーヤさまがご懐妊の時に夢に見たじゃないの、と思って。
 それから暫くして、白い象がやっかいもの、と言われるようになった理由がわかりました。
 その昔、シャム(現タイ)では、白い象は神聖であるとされていました。その為、下手に扱う事が出来ずに、飼うのはお金もかかりとても大変なことでした。そこでシャムの王様は、自分が失脚させたい臣下には、白い象をプレゼントしたそうです。そこから、白い象は「やっかいもの」とか「用済みのもの」となったそうです。
 毎年、当院の花まつりは、4月の土曜法座に合わせて行います。4月8日に花御堂を通りに出しておきますと、通りがかった方々が、甘茶をかけて行かれます。ただ、甘茶をかける為に足をとめる人は、以前より少なくなった気がします。
 テレビドラマでもデパートでもテーマパークでも、クリスマスに対する熱の入れようはハンパない感じなのに、花まつりはほとんど語られていません。
 以前も、子供用百科事典に『クリスマス』はドドンと載っていて、その片隅に小さく小さく『花まつり』が取り上げられていた、と、確か坊守日記で嘆きました。それも20年近く前になるかも、な、位の頃。
 当院の花御堂は住職のお手製で、近所の子どもさんたちが、いつもお花を飾ってくれます。
 私は毎年花まつりのお飾りをしながら、住職が花御堂を作りながら話していた事を思い出します。
 川越街道を宗旨宗派を越えて白い象さんを先頭に花まつりの行進をするのが夢なんだ、と言っていました。
 なかなかその夢は難しいかも、ですが、花まつりバザーならできるかな。
 今より立派な本堂が建った暁には、境内でやれたらいいな、と思います。
 はからずも『white elephant sale』とは、『不用品持ち寄りセール』つまり、バザーのことです。
 誰かにとって不用品でも、違う誰かにとっては必要なものかもしれません。
 今年の4月8日は花御堂を出せない位のどしゃ降りでしたが、そんな事を考えたりしていて、なんとなく心は甘露の雨で潤されたような気がしていました。