浄土真宗本願寺派 教念寺
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  第153話 マラソンのゴール

 先日、久しぶりに高校時代の友人と会いました。子育て真っ盛りの時は、そんなちょっとしたお出かけすら出来なかったので、まるで夢のようです。
 卒業時クラスの女子で埼玉在住の3人で初めて会うことになりました。大勢で会うのとは違った良さがありました。前回のクラス女子会から何年か経ってますから、積もる話に花が咲き放題でした。半分は思い出話ですが、もう半分は親の介護の話となりました。
 チーム埼玉の二人はフルタイムで働いています。自分の両親や義父母とは離れて暮らしていますから、介護はお休みの日を使って通っているわけです。
 私のように、義父母も母も半同居はある面幸せです。何かあればすぐ飛んでいけるし、病院の付き添いもたいして苦にはならないです。
 しかも3人とも元気です。特に母は、一人で暮らしていた頃よりも、半同居になっての6年間で、元気を取り戻した、という方がいいかもしれません。
 私は、日々の生活の中に『予防介護』があると信じています。別に特別な事ではないのです。『ボケるな、コケるな、風邪引くな』をスローガンに、物忘れした時は笑い飛ばす、大きく大きく伸びをする(私が)、だけです。
 母は、週に一回、デイサービスに通いだしました。一日遊びに行くわけです。楽しかったぁ、と、活き活きして帰ってきます。
 ケアマネジャーや施設の職員と関わりを持つ事によって、私自身も母への接し方を見直す事もできました。一番は、母に対して『有難う』を言ってなかったよな、という事です。
 子育てはゴールの見えるマラソンですが、介護のゴールは見えません。
 以前友人が、介護を先の見えないトンネルだと言いましたが、その時私は、彼女に提案しました。トンネルと思わないで、マラソンと思ってやろうよ。マラソンなら、伴走者がいたり、途中のドリンク供給もあるじゃない。トンネルに入り込んではダメ。助けに行く事もできなくなるよ、と。マラソンなら、お互いに伴走者や応援団になれるし、プロの支援も受けられるからです。そして、私もまた今に誰かのお世話になる時が来た時に、真っ暗なトンネルは嫌ですから。
 女性は特に、他愛もないお喋りが出来る友だちがいる事が、どんな名医のお薬よりも効くような気がします。
 そして、その友だちのカテゴリーの一つに、お寺のお仲間がいる方は、幸せで豊かな人生を歩める気がしてなりません。