浄土真宗本願寺派 教念寺
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 第3回 念仏ってなんだろう

念仏の意味

 今日は念仏についてだよ。念仏って、みんな知ってるかな?さっきみんなで仏さまに向かって称えたよね。「ナモアミダブツ、ナモアミダブツ…」そう、これが念仏だよ。でも一体これ何のことか、どんな意味があるのかみんな分かるかな?

  「ナモアミダブツ」ってのは、2つに分解できるんだ。「ナモ」と「アミダブツ」。アミダブツっていうのは「阿弥陀仏」、そう、阿弥陀様の名前だね。「ナモ」というのは、難しく言うと、「帰命します」ってこと。簡単に言えば、「お任せします」とか「あなたについていきます」「あなたに従います」ってこと。つまり、念仏は「阿弥陀様にお任せします、従います」という意味になるんだよ。

2つの念仏

  さて、ここで少し質問だよ。みんなはこのお寺以外では、どんな時に念仏するかな?え?おじいちゃんが亡くなった時に、おじちゃんのために念仏したのか。ほかには?ふんふん、仏さまにお願い事をする時か、例えば試験でいい点とれるように、病気にならないように…そうか、なるほど。

  今2つの念仏があったね。亡くなったおじいちゃんのための念仏と、願い事の時の念仏。この2つは、残念ながら本当の念仏じゃない。っていうか、親鸞聖人が勧めてくださった浄土真宗の念仏じゃないんだ。

  このどちらの念仏にも言えるのが、「自分の念仏に価値がある」と思って称えていること。価値があると思っているから、亡くなった人を救うことができたり、欲しいものが得られると考えるわけ。でもね、自分がよほど偉い人、例えば仏さまか菩薩さまならともかく、凡人のぼくたちには、亡くなった人を念仏で救い取るような力はないよ。そして念仏で欲しいものを得られるような力もない。だから、こういう念仏は「私たちには向いていない念仏」つまり、間違いの念仏なんだ。

阿弥陀様の願い

  前回勉強した阿弥陀様の願い、覚えているかな?「わたしの国(浄土)に生まれたいと思って私の名前を呼ぶ人を、必ず私の国に生まれさせます」っていうのがあったよね。念仏を称える…これは、この阿弥陀様の願いにこたえて称えるもの。つまり、「阿弥陀様の国に生まれるため」に称えるものが念仏なんだ。

  でもね、正直言うとね、ぼくたちの心の中には、念仏称えようなんて立派な心は無いんだよ。あるのは悪心っていってね、醜い心ばかり。きれいな心なんてかけらほどもないんだ。じゃ、なんで念仏称えようという心が起きるのか、実際に念仏称えてるじゃないか、これはどういうわけだってことになる。
  阿弥陀様はあんな願いを建てられたけれども、ぼくたちの中に「念仏称えよう」なんて心が無いという事、もうお見通しなんだ。だからその「念仏称えようとする心」もセットで届けてくれる。ぼくらは別に自分がえらくて念仏してるんじゃない、この阿弥陀様の心が届いたから念仏してるんだ。これを他力の念仏っていうよ。念仏称える口も、その心も、阿弥陀様の一人働きでできあがったものなんだよ。

  最後にもう1つ、さっきの2つの念仏についてだよ。「間違いだから称えない方がいいのか」いえいえ、間違いでも結構、どうぞ称えてね。赤ちゃんが意味もわからずに「ママ、パパ」といったとしても、親ならばそれを聞いてうれしいもの。間違いの念仏でも、阿弥陀様は喜んでくれるよ。そしていつかは本当の念仏に導かれていく。念仏には不思議な力があるんだよ。