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オンライン中継あれこれ

 前代未聞の鎖国ライフとなっています。緊急事態宣言が出てからのご法事は、オンライン法事の事もあります。
 特に難しい事ではなく、代表の方が来院し、自宅の家族とスマホやパソコンなどで法事の様子を中継するのです。家にいらっしゃる家族も法話が聴ける、とよろこばれています。
 私自身は、以前から離れている子らと義父母や母をスマホのテレビ電話で繋いで親孝行の真似事みたいな事をしていますから、その延長のような感じで、オンラインには特に抵抗はありませんでした。
 実は予定の中学時代の部活同窓会を延期した事から、会議用アプリを使ってのオンライン同窓会をやってみました。実際の参加は少人数で、普段の会議でもオンラインだから同窓会までオンラインは嫌だよ、という人や、オンラインで会話に抵抗があって、という人もいたかもしれない、と、幾つかの反省点もあります。
 会議以外でも、親御さんを老人施設に預けている友人の中にはオンライン面会で顔が見えるのがいいと言っていますし、大学生の末っ子は、4月からオンライン授業です(授業態度は酷いものです)。
 日本国内のみならず、世界的な大惨事の中、こんなにもオンラインの恩恵に与れる事になるとはなぁ、と、正直驚いています。それでも、スマホもパソコンも、あれば便利、使いこなせれば便利ですが、頼りすぎてはダメ、と心に言い聞かせています。
 それなのに、先日、四男に、ある諸注意をメールしましたら「何で直接言わないでメールなの?」とメールが来ました。私は四男が出かけているから、と思ってメールを入れたのですが、家に居たのです。おかしくなって笑いながらのお説教で、あまり意味がなかったかもです。ちゃんと本人が居るかどうか確認すれば良いだけの事でしたのに。
そしてふと考えました。
 お寺の役員会議なども、オンライン会議にしていく必要性を考えていたのですが、やはり直接顔を合わせて、そして仏さまの御前で会議をする、という事が大切なんじゃないかな、と思いました。お寺サイドが手を合わせる場所を取り上げてしまっては、仏さまと門徒さんのオンライン中継を遮断する事になってしまいますもんねぇ。

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