ナチュラルテラー細胞になろう
まだ私も友人も子どもが小さかった頃の事です。友人が子どもを介して仲良くなった友人たちが某信仰宗教に入っていて、執拗に入信を勧誘される、との事でした。ご主人は単身赴任中。信頼して子育ての悩みを話せる身近な友人たちで、家族ぐるみのお付き合いだったそうです。友人には、入信を断る口実に『教念寺の門徒だから』と言っていいよ、うちに電話してきたら私が戦うから大丈夫と言いました。
友人からその話を聞いた時、その宗教勧誘の人たちは、なんだかガン細胞のようだなぁと思いました。
ガンは細胞のコピーミスから生まれます。私たちの身体を作る細胞は日々生まれ変わっているのです。減った細胞の分、新しい細胞を作りますが、細胞の設計図に傷がつくとコピーミスとなりガン細胞が出来てしまいます。身体の異変を見つけて異物を退治する免疫細胞も、元々自分の身体の一部だったガン細胞は見つけにくいのです。ガン細胞は時間をかけて増えていき『がん』と言うかたまりになってしまいます。
信頼している仲間だ、安心できる身内だ、と思っている人が、実はガン細胞と同じくらいアヤシイのだと疑うのは大変難しい事なのです。
今、私がその時のようだな、と思う事があります。ネット社会になったが故の事なのですが、一見親鸞さまの教えを説いているようだったり、心に響く法話のような話が、浄土真宗の本来の教えと違うなぁと思うものに出会った時です。親鸞さま、とか、正信偈、歎異抄などとあるので、わからないままするすると引っ張られてしまいます。ガン細胞なのを知らずに引き寄せられてしまうのです。
私たち寺のものは、なんとか優秀な免疫細胞にならなければいけないな、と思います。ガン細胞を見極めるためには、日々しっかりとみ教えの中に身を置かないといけないな、と感じます。免疫細胞なだけに血を通わせたお寺にしていかねばなりません。免疫細胞のひとつ、ナチュラルキラー細胞ならぬナチュラルテラー細胞です。
わからない事は、どうか教念寺にお尋ねください。ネットの情報を信用し過ぎませんように!
おっと、教念寺のホームページは大丈夫であります、あなかしこ、あなかしこ。