合掌・礼拝
合掌は、仏教のふるさとインドから伝わった礼儀作法です。インドでは合掌して相手を拝むという作法が、現在も普通に使われていますね。目上の人に対する最高の礼にあたるそうです。
合掌という作法は、仏教伝来とともに日本に伝えられました。そのため、すべての仏教徒に共通の、仏さまを拝むときの作法となっています。
<合掌のもつ意味>
合掌は、「仏に帰命する」という心が形に出たものですが、その形がもつ意味について、いくつかのいわれがあります。
● 右手のみ仏と左手の自分が一体になる
● 掌をわせることで、無防備・無抵抗を表し、平和そのものの姿である
● 心の中が一つの心で二心がないこと(仏を疑う心がないこと)
<合掌・礼拝の仕方>
(1)指先をまっすぐのばし、掌を胸の前で合わせます
(2)両手や指はきっちり合わせ、すきまやズレがないようにします。
(3)親玉・房を下にして念珠をかけ、親指で軽くおさえます
(4)両肘ははらず指は自然に45度上に向けます
(5)「ナンマンダブ」と数回念仏を称えながら、合掌したまま上体を前に倒します
<ポイント>
・合掌はインドから伝わった礼儀作法 ・指先も背すじも、まっすぐに ・房を下にして念珠を手にかける ・礼拝しながら、声に出して念仏を ※ 参考図書 真宗暮らしと仏事 発行:仏壇の保志出版部、ほか |